hang on

調べてみたら意外に面白かったイディオムを紹介します。

普段から、友達がよく使っていた”hang on” 「ちょっと待って」

多い時には、1日に10回以上は耳にするぐらい、よく使う言葉。

日本語には、ハンガーという借用語がある。この単語から連想すると、「掛ける」という意味に辿りついた。

でも、どうして"hang on"が「ちょっと待って」という意味になるの?

“to remain clinging,” 1860; as a command to be patient, wait a minute, from 1936, originally in telephone conversations

引用元:ONLINE ETYMOLOGY DICTIONARY

年月を重ね、'hang on'の意味が変わっていることに驚いた。

もともとは、「ピタリとくっついたまま」という意味から始まった。

1890年から、「辛抱するように頑張れという命令」の意で使われ、

1936年から、電話を使う場面で「ちょっと切らずに待ってて」というふうに使われ始めた。

そして、友達のお気に入り、「ちょっと待って」に行き着いた。

 

例文が良かったので、おまけに紹介します。

You shouldn’t hang on to the happy life in the past.

昔過ごした幸福な暮らしに執着してはならない

People in the Edo period hung on to today, not to the past.

江戸時代の人々は過去ではなく今日を心にとめていた

引用元:[ジーニアス英和(第4版)・和英(第3版)辞典]

 

日本語で「〜に執着する」や「〜を心にとめておく」として解釈できるということに感動。

同じことを表現するにせよ、言語によって伝え方が違う。

そこには、文化との関係もあるんだろうな。

Written by Kiriyone