3つの言語習得観

言語習得するに当たって、どのようなアプローチがあるのかを紹介します。(ここで使用されているアプローチとは、習得観・教育観を指します)

 

それでは1つ目のアプローチは、【FonFs (Focus on Forms)】です。このアプローチは、総合的教授法と言われ、文法規則等を最初から正確に押さえていく方法です。教室において、教師が中心となり、手取り足取り教え込んでいく養育重視のスタイルです。

 

2つ目のアプローチは、【FonF (Focus on Form)】です。このアプローチは、分析的教授法と呼ばれ、文法知識などは最終的に身に付ける方法を取ります。また教室内においては、学習者が中心となり、トピック・テーマを用いて、文法知識そのものに焦点を置かず内容中心とした学習法です。しかしながら必要であれば適時教育的介入は行われるため、自然力の養育を目的としています。

 

3つ目のアプローチは、【FonM (Focus on Meaning)】です。このアプローチは、分析的教授法とも呼ばれますが、FonFとは異なり、適時の教育的介入が行われない完璧な内容中心教授法です。方法としては、とにかく多く聴いて、多く読みます。学習者が中心となり、自然力を重視しています。

 

私の経験上、中学校における英語教育は1つ目アプローチで、高校からは2つ目のアプローチが中心でした。しかしながら大学からは基本的に3つ目のアプローチが中心となり、英語学習というよりは、英語で何かを学ぶことを目的としていました。

 

実際、どのアプローチが1番良いのかは分かりませんが、自分のレベルに合ったアプローチを選ぶことは大切だと思います。

 

 

参照文献

和泉伸一. (2009). 「フォーカス・オン・フォーム」を取り入れた新しい英語教育. 東京: 大修館書店.